吉野の桜、奈良の八重桜、あの頃の京都から憧れでした。ソメイヨシノの言葉にも出てくる「吉野」おやま全体がうすいピンクいろのくもが浮かぶような景色をみたことがありますか?来年の春こそ出かけてみませんか?
吉野の桜、そのルーツ。吉野のおやまを一望するスポット
吉野の桜といえば、もとは修験道役行者(えんのぎょうじゃ)が
金剛蔵王権現をヤマザクラに刻み祈ったことから始まります。
やがて、桜をご神木として植え続けて今日の見事な山となりました。
金峯山寺の蔵王権現像はゆっくり拝観したいもの。ひとりきりになれる
拝観スペースを用意しているのも金峯山寺の配慮。
こうして、何百年もかけて幾人もの手によって、桜は植え続けられ、
下千本、中千本、上千本、奥千本と連なっていく姿は吉野山の醍醐味です。
吉野千本桜一目千本吉水神社
桜で染まる山を一望したい、という方のおすすめは「一目千本」吉水神社
このサイトから「おうちで花見」映像も見られます。
そして名物宮司さんはお話もユニークなので、ぜひ声かけてみてください。
神前では、なんと参拝は二礼 十七拍手 一礼 。4拍、4拍、4拍、4拍、ポン♪
吉水園ゆかりの書院の中は、源義経と静御前、南朝後醍醐天皇それぞれの悲話、
そして豊臣秀吉も憧れて、五千人を率いて花見の宴をしたという、ワンダーランド。
今を賑わう京都の嵐山で咲く桜も、吉野山に憧れて亀山天皇が作らせたもの。
桂離宮でも春は「よしの」と呼んで風雅を楽しんだそう。
人形浄瑠璃や歌舞伎「義経千本桜」能「嵐山」吉野の桜は日本芸能にも
桜好きな日本人の心をぎゅっと掴む演目です。
いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ 九重に 匂ひぬるかな
百人一首でも三十六歌仙でも選ばれた伊勢大輔の和歌。
むかし奈良に都があったころから美しく咲いていた「ヤエザクラ」
今日はこの京都の宮中でさらに重ねた美しさが引き立ちます
京都宮中では、この「奈良の八重桜」が憧れだったようです。
伊勢大輔は紫式部に代わり、この八重桜を一条天皇に献上する
お役目と共に今に伝わる歌を添えたこと。
日本で一番咲いているソメイヨシノは 染井村で品種改良した桜に
が美しい吉野にちなんで名付けたもの。
エドヒガンとオオシマザクラの品種改良種にも、吉野への憧れが
込められて名前として日本全国に花咲かせています。
ぜひ来年の春は吉野山へ出かけてみませんか。
川上村山遊び塾よいよい吉野山お花見トレッキング
地元吉野ビジターズビューローから情報を得て準備してみてくださいね。
コメント