奈良の和菓子をさだまさしも応援!樫舎(かしや)主人の喜多誠一郎さんと修二会の縁

樫舎 味めぐり

奈良の和菓子好き!さだまさしさんと樫舎(かしや)主人喜多誠一郎さんの縁

5月GW期間に伺いましたら、ちょうど大きな胡蝶蘭が、さだまさしさんから届いていました。
ご主人喜多誠一郎さんの誕生日祝いだそうで、樫舎の主人はさだまさしさんの大の仲良しです。

さださんが「音楽もお菓子も、素材を大事にして手作りで手渡しするっていう意味では共通しているんだと思います」オトコの別腹でさだまさしさんがイチ押しも「樫舎のみよしの葛焼」です。

樫舎店内で二階に上がる階段の手すりは、毎年奉納される修二会のお松明の大きな竹。東大寺修二会お水取りのたいまつを震災復興支援応援で届けに行った時の武勇伝は、『さだの辞書』さだまさし(岩波書店)「震災・松明・赤ランプに」書かれています。
さだまさしさんの奈良愛と共に樫舎さんの菓子愛にも思いやりが満ちています。

さだまさしさんが奈良県十津川村観光大使であることを、十津川村へ旅をして知りました。
(ちなみに北海道「新十津川町応援大使」も)

十津川村×さだまさし。奈良の秘境、玉置神社、瀞峡、源泉かけ流し温泉、果無峠」で紹介します。

奈良樫舎の和菓子フルコースを味わってきました

和菓子は季節によっても変わります。
目の前で和菓子が生まれる瞬間を見せてもらいながら、その場で美味しい瞬間をそのまま食べる事が出来ます。お店の特設カウンター席で味わいます。五月初旬の楽しみを紹介します。

(1)打ち菓子×冷たいお茶

型にいれて打ち出します。少し乾かすと「干菓子」と言われるものですが
河井らしい鹿の形をしたずらりと並ぶと壮観。そして口に入れた瞬間にさあっと溶けていく食感に感動します。

(2)きんとん×お抹茶

ほんのり色を添えたサツマイモを練った素材を裏ごしかけていきます。
あまりにも繊細で驚きます。ふるってふわふわのきんとんを
細い箸でそおっとすくいとり、白小豆のあん玉の周りにそっと載せていく感じ。
決してチカラをいれることなく、リズミカルに全体を回しながら
ふわふわのまま、まとまっていきます。
今回は薄い緑にほんのり紅をのせた「やまつつじ」と名乗っていました。

(3)わらびもち×ほうじ茶

最初挨拶された後に見せてくれたわらび粉に23mlの水を加えるという慎重な加水。
そしてふんわり水をふくんだわらび粉をそっと加熱することで
他では見たこともない、ふんわりもちもちに大変身。
あんを包み込んだうえに、贅沢な きな粉をまぶしていきます。
その様子はさながら黄金が降る感じ。
食感は何にもたとえようがない!

(4)もなか×コーヒー

最後は究極の最中が登場します。
ご主人は湯せんで加熱して、旨味を凝縮した「あん」を取り出し
かわいらしい焼きたての皮に挟み込んで「はい」って手渡してくれます。
その熱いこと!ご主人が一番熱い思いをしながらも作ってくれます。
ケニヤの高地から取り寄せたコーヒーを、その場で豆を挽いて入れてくれます。
この絶妙な組み合わせはぜひ体験してくださいね。

樫舎喜多誠一郎さん”薬師寺まほろば塾”で花びら餅と名人技トーク

薬師寺まほろば塾のオンライン講座動画ライブラリーでは、『伝統の解釈-古典の和菓子を作りながら-』樫舎主人の喜多誠一郎さんの話が聴けます。
さらにスゴイのは、90分しゃべりながら、ひたすら「花びら餅」を作っていて、その映像がバッチリ良いアングルで見られるところです。本当は当日会場で、花びら餅をごちそうになりたかった~
第19回(令和5年1月18日)の樫舎さんの話を聞くために、オンライン会員になった言っても過言ではないのですが、2000円で全部聞けるので、かなりお得です。
和菓子フルコースを味わう前に見ておくと、より一層美味しさが実感できます。

奈良樫舎の和菓子つくりの三大要素とは?主人喜多さんに訊く

お菓子つくりはまさに「化学」と言います。素材から美味しさを引き出してお菓子に変化させるから。ご主人によればお菓子の三大要素は、給水、加熱、加糖 と言います。
でも素材の良さを壊さないようにするのが職人の技だと。
現代の和菓子つくりの最先端!伝統の味を活かすために、科学も活用しながら、日々工夫し進化し続けているそうです。

樫舎和菓子のおいしさのヒミツはこだわりの材料にある

感激の口福の瞬間を味わうと日本に生まれてよかったと思えます。
素材の産地を全国津々浦々回って探してきては、相手ととことん話し合って分けてもらうようにしているそうです。
岡山から備中少納言、京都から丹波大納言、奈良から吉野葛、青森から薩摩芋、滋賀から米、それぞれ生産者さんと大事にお付き合いされています。

奈良樫舎の和菓子フルコース予約はどうするの?

今は電話のみの予約です。0742-22-8899
11時から、15時からとあるそうです。
ちなみにこのフルコース、ひとり3300円です。
京都や奈良でのお茶会を思うと、破格だと思いませんか?

樫舎へのアクセス

サイトにはイラスト入りの地図もあります。
近鉄奈良駅から商店街を通り抜けていく方法と
猿沢池へ出て静かなならまちを通っていく方法があります。
どちらも「ならまちさんぽ」定番のさんぽ道ですので、楽しんでください。
おススメはやはり「葛焼」ですが、夏はかき氷も楽しめます。

萬御菓子誂處 樫舎(かしや)
樫舎までの地図
電話/FAX. 0742-22-8899
〒630-8392
奈良市中院町 22-3
営業時間 午前9時〜午後6時

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