「聖地 南山城」はいよいよ東京国立博物館 9月16日-11月12日
奈良国立博物館で大盛況だった「聖地南山城」はいよいよ9月16日より東京入りします。
東京国立博物館では事情もありすべてが展示されるわけではないようです。奈良博開催中はお見逃しなく。
奈良国立博物館へアクセス
聖地 南山城@奈良国立博物館 推し仏はこちら 展覧会のみどころ
令和5年の夏、ただいま「聖地 南山城 奈良と京都を結ぶ祈りの至宝」が開催されています。
会期は 7月8日から9月3日まで。南山城(みなみやましろ)は、あまりなじみがない地名ですが、京都と奈良を結ぶ大切な場所です。今は、京都府ですが文化は奈良県そのもの、とはいえ仲よくつながる関係として、良い所に着目した展覧会なのです。
特に、私的におススメしたい「推し仏」さんはこちら!画像は奈良国立博物館よりお借りしました。
浄瑠璃寺 十二神将ヒーロー大集結 & ほんわか薬師如楽さん
今は、東京の静嘉堂文庫美術館、東京国立博物館と別れ別れになっている十二神将像たち。
実は、江戸時代までは浄瑠璃寺に祀まつられていたもの。
浄瑠璃寺三重塔の薬師如来とともにその後、十二神将は明治までにすべて寺を離れたようです。
今回12体が揃って初めての里帰りが実現。実に140年ぶり。
故郷の古都奈良(南山城)を離れて上京したヒーローたち。お互いに懐かしくしゃべり合っている感じ、しません?
薬師如来さんは平安仏でほんわかしたお医者さん。右手に薬壺(やっこ)を持っています。
浄瑠璃寺 チーム九体阿弥陀から 選抜選手二体
浄瑠璃寺は平安時代から信仰された大切な場所。ここには今なお、阿弥陀如来像が九体並んでいます。順番に修理されてこの度、すべてが綺麗になりました。
今回は、浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念ということで、二体が選抜されて会場に登壇します。
海住山寺 四天王像&邪鬼 めちゃイケメンズ
海住山寺は南山城展も数多くのお宝を出しています。
四天王(してんのう)とは如来を護るガードマンです。東西南北に配置されて護ります。
この仏像はそれほど大きくはないのですが、とにかくカッコイイイケメン。そして彩色が細やかで
フィギュアにしたいくらい!ザ・鎌倉仏
特に、踏み付けられているはずの邪鬼たちも、玉眼でキラキラしています。
東 持国天 緑色
南 増長天 赤色
北 多聞天 青色
西 広目天 黄色
大野寺 文殊菩薩くんを乗せた獅子の顔がかわいい
文殊菩薩(もんじゅぼさつ)とは知恵の神様として知られており、獅子に載っています。
このりりしさは、美少年系イケメンです。東寺の帝釈天みたい。
獅子の表情と共に見てください。
奈良博「ざんまいず」かわいすぎる!LINEスタンプも登場
奈良博物館公式キャラとして誕生した「ざんまいず」。
くじゃっぴ、しろぞー、あおじし、はにわんこ、ぎゅーたろ
つぶらな瞳、まんまるいフォルムで、愛くるしい5匹の動物キャラ。
2019年の子ども向け展覧会で生まれた「ざんまいず」
「奈良国立博物館」館蔵品で 仏教美術や埋蔵文化財の名品から生まれた彼ら5匹がメンバー
平安時代の普賢菩薩像が騎乗するゾウの「しろぞー」
鎌倉時代の木彫獅子「あおじし」
南北朝時代の楽器「孔雀文磐(くじゃくもんけい)」「くじゃっぴ」
平安時代の大威徳明王(だいいとくみょうおう)騎牛像の「ぎゅーたろ」
古墳時代の埴輪「はにわんこ」
公式キャラLINEスタンプでも楽しめます。
「ざんまいず」の生みの親は、奈良国立博物館教育普及担当・翁みほりさんがデザインされました。
「奈良博三昧」の時のワークブックも素晴らしいです。今回の展覧会でも大活躍です。
仏像大使 みうらじゅん&いとうせいこう グッズがおもしろい
仏像大使 みうらじゅん・いとうせいこう。いまや仏像展覧会には欠かせないおふたり、仏像大使。
会場では親子連れで、小さなお子さんも参加されていました。未来のみうらじゅんになりそう。
今回のオリジナルグッズは
・「九体阿弥陀Tシャツ」3,850円 みうらじゅん描きおろし
・薬師如来の「おくすり手帖」550円 いとうせいこう考案
・不動明王「アクリルスタンド」990円
・「牛頭天王キャップ」4,400円
・十一面観音の「光仏ライト」1,100円
現光寺のかわいい十一面観音さま&仏像大使定番アイテム。照らすと、光の中からほとけさまが現れるという..
奈良国立博物館へのアクセス 。
「ならはく」こと、奈良国立博物館。
奈良博の前の芝生は毎日夕方になると鹿が大集合して休んで「鹿だまり」と呼ばれています。
水辺で水浴びする姿も見られる季節ですね。今回も中に入って気持ちよさそうな鹿がいました。
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