東大寺聖武祭は5月2日。慶讃能・雅楽奉納・練供養

奈良浮見堂能 お寺めぐり

東大寺と聖武天皇(しょうむてんのう)の関係は?

(701~756年)奈良時代の第45代天皇(在位724~749)
父は文武天皇を父、母は藤原不比等の女藤原宮子。藤原不比等の娘光明子(光明皇后)は皇后。
在位中に、天然痘が流行し、政務体制が揺らいで不安が広まったことから、平城京から恭仁京(京都府木津川)、紫香楽宮(滋賀県甲賀)、難波宮(大阪府大阪市)と、何度も遷都を繰り返します。
また、聖武天皇は光明皇后とともに仏教に深く帰依したことでも知られ、東大寺大仏造立や国分寺・国分尼寺の建立を命じました。仏教によって国を守る「鎮護国家」を実践します。
東大寺大仏殿の北に位置する「正倉院」には、聖武天皇・光明皇后ゆかりの品をはじめ、天平文化を反映する美術品が守られています。毎秋に奈良国立博物館で展覧会がありますね。

東大寺の聖武祭ってなあに?

東大寺聖武祭は正式には「東大寺聖武天皇祭」と言います。聖武天皇の命日をしのぶ東大寺のおまつりが毎年5月2日に行われます。
法要だけではなく、通常非公開となっている天皇殿が一般公開されます。
練供養の時代行列・鏡池での舞楽と能の奉納など特別なイベントが目白押しです。くわしくは東大寺サイトへ

聖武天皇御忌・慶讃法要
8時~ 最勝十講(天皇殿)
13時~ 式衆・稚児による練供養(奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~から大仏殿)
大仏殿到着後「聖武天皇慶讃法要」
13時半~ 舞楽奉納(鏡池舞楽台 南都楽所)
15時頃~ 慶讃能(鏡池舞楽台)

慶讃能や舞楽が鏡池水上舞楽台で


行列が大仏殿に近づいてくる頃(13時半頃)から、鏡池水上舞楽台で、南都楽所により舞楽が奉納されます。その後、慶讃能が奉納され、自由に観覧できます。
能は能楽堂など室内で鑑賞したり、薪能など夜中薪が燃ゆる中で鑑賞する機会が多いかと思います。
でもこの能は屋外なので見るのは無料。気軽に立ち見が出来るので初めて能を見る人にとってはぴったりです。太陽光によって金をふんだんに使った能衣装がきらめいて動きと共に変化する能面の表情と共に楽しめます。鏡池の水面にも映り込む風雅な舞楽と能を体験してみてください。

令和4年は東大寺聖武祭りの慶讃能の動画はこちら

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