今回は、天平たなばた祭り 平城京天平祭で能舞台、野村萬斎がゲストトークのためだけに出演すること自体に驚き、申し込んで行ってきました。さすが500円で見られるとあって満員御礼大人気でした。
天平たなばた祭り 平城京天平祭・夏2023 8月18日(金)19日(土)20日(日)3日間
平城京天平祭は、年3回と平城京跡朱雀門ひろばを中心に開催されています。そのうち、特にたなばた祭りは旧暦にならい8月に行われます。毎回、七夕行列の出演者を募集したり、夜店や屋台がズラリと並んでとてもにぎわう奈良で楽しめるおまつりのひとつです。
朱雀門から野村萬斎が登場する楽しむ能「楽」プロジェクト
世界遺産で舞い謡う、テーマとして平城京跡朱雀門前で特設舞台が出来ました。
楽しむ能「楽」プロジェクトで数分のトークイベントのために登場された野村萬斎さん。
薄紫、桔梗色の衣装で朱雀門扉が開く彼方から登場。途中唱えながら現れます。
20年前映画「陰陽師」安倍晴明役で朱雀門を踏んだ野村萬斎さん。朱雀門から能舞台までかなり歩くので、その時の呪を唱えたのだとか。オン アミリテイ オン キャシャレイ マトーギ ソウカ
映画を見直すと確かに復元した朱雀門を京都に見立て撮影されたようです。
能とは「ままごと」見立て遊び
とんとんとん、さあこれはなんでしょう?
「みぎて」「ほうちょう」「まないた」
萬斎さんは初めて能を見る人に向けて分かり易い例えを用いながら説明していました。
何もないシンプルな舞台や小道具がない中、観る人が想像力を発揮する見方だと言います。
能は常にアップデートされている
能は伝統芸能で古いという印象がありそうですが「能は常にアップデートされている」と言われます。この舞台も今なお上演されているのは観る人演じる人がいるからこそ続くという話でした。
「土蜘蛛」蜘蛛の精というキャラクターも日本人になじみが深いです。ゲーム「妖怪ウオッチ」や漫画「鬼滅の刃」でも姿を変えつつも登場していますね。
能「土蜘蛛」能「楽」プロジェクト奈良 平城宮跡 能楽特別公演 2023年8月18日(金) 20時
一度見たかった「土蜘蛛」
能でこれを見たら衝撃的なくらいに蜘蛛の糸に心を絡めら取られてしまいます。
朱雀門からまっすぐ橋掛かりが作られ舞台に広がる中で「土蜘蛛」が現れる様!
赤い朱雀門を背景にして白い蜘蛛の糸が四方八方に広がりながら相手を絡めとる
あの瞬間の美はこの舞台のこの瞬間しかない、と思えないくらい見事でした。
まさにスペクタクル能。
室内で松を背景とした能舞台とはまた違う景色でしょう。
今回は萬斎さんトーク登場、かつ500円という入場料から即完売となったそうです。
お陰で初めての人や親子連れにも優しい価格だったので、と手も楽しい機会になったはず。
こんな良い舞台を見たらハマります。
2日目 復曲能「大般若」日時 2023年8月20日(日) 20時
七夕行列 朱雀門広場平城京天平祭 18日(金)20日(日)19時から
平城宮跡 朱雀門ひろばへのアクセス
どの公共交通機関からも距離があるので、シャトルバスや路線バス運行を利用するのも方法です。
平城宮跡 朱雀門ひろば
〒630-8012 奈良県奈良市二条大路南4-6-1
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